ペット保険
この漫画の掲載は1967年3月
当時はまだペットの保険に入るなんて漫画みたいな話だったようです。この漫画からおよそ30年後の95年10月、日本で初めてペット保険が売り出されました。長谷川町子さんはかなり先見の明があったのではないでしょうか。
実は欧州では、100年近い歴史があるようです。19世紀末には既に畜産動物や馬を対象とした保険があったというスエーデンで、1924年犬が対象の保険が販売されるようになりました。
一方日本、ペットブームのさなかだった91年、AIU保険(現AIG損害保険)の野川亮輔さんが、英国から資料を取り寄せ、週末には近くの公園に通って千人近い犬の飼い主からアンケートを集め、「ニーズは確実にある、将来的に成長が見込める」と思い、野川さんはAIU保険を退職して「日本ペットオーナーズクラブ」を設立。95年10月、「ペット入院共済制度」の販売を始めた。
現在では、損害保険会社や少額短期損害保険会社約15社が参入。最大手は2008年に損害保険会社として開業したアニコム損害保険。単体売上高は434億円にのぼります(21年3月期)。
しかし国内のペット保険の加入率はまだまだ低く、約12%に過ぎない。英国は25%超と日本の倍以上。成長余地は大きいと見られます。